老健では、入居者はリハビリに励み、在宅に戻ることを目指します。入院するほどではないけれど在宅で生活していくには不安が残るといった高齢者が入所するとことです。
老健に入所できるのは要介護1以上65歳以上ですが、実際は要介護4以上の入所者も多いのが現状です。

リハビリを行うだけでなく、老健には医師も常駐しているので医療的介入も行います。
職員の配置人数も決まっています。入居者3人に1人の看護職員が配置されるので、100人の入居者に対し常勤の看護職員は9名程度となります。
また、老健は在宅復帰が目標なので、入居期間も3ヶ月～6ヶ月と他の介護施設よりかなり入れ替わりは早いです。

老健における看護師の仕事内容でまず挙げらるのは、入居者の健康管理です。身体的、精神的な変化がないかを観察します。変化が見られる時にはすぐ報告し、治療の変更がないか確認しましょう。
そのほか、医師の指示のもとでの医療行為、または診療の補助も行います。老健における医療行為は主に、胃ろうの管理や褥瘡の管理、痰の吸引等の呼吸管理などです。

老健では様々な職種のスタッフがチームとなって入居者の在宅復帰を目指します。そのため、チームによる連携が重要となり、その調整を担うのが知識の豊富な看護師となります。

もちろん、食事介助や排泄の介助といった日常生活のサポートも行います。状態が不安定な入居者の場合、きちんと観察する必要があるので積極的に関わり合うことが必要です。
また、日常のサポートにおける改善点も看護師だから見つけられるところがあるかもしれません。常日頃から色々な場面に目を光らせる必要があります。